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【Switch】世界のアソビ大全51 はシリーズの名を汚した最悪のゴミ

【Switch】世界のアソビ大全51
 0 点

 

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久しぶりの続編ということで購入しましたが、DS版で面白かった点がすべて無くなっているので厳しい評価をさせていただきます。

【劣化点】
・スタンプラリーモードの廃止
 今作には遊びながら全てのゲームのルールを学ぶことが出来るモードがない。このモードのおかげで、ややマイナーなゲームでも遊ぶきっかけになるし、より進めるために勝つための戦略を考えるようになるのに。
 また、このモードを遊びながらフリープレイで遊べるゲームをどんどん増やしていくという楽しみもなくなった。
・チャレンジモードの廃止
 通常プレイより高度な勝利条件を求められるやりこみモードがない。今作もミッションのようなものはあるが、「つよいCPUに勝利する」「すごいCPUに勝利する」と全くミッションの意味をなしていない。
・BGMが貧弱
 DS版ではどのゲームもBGMのクオリティが高く、自分は今でも曲だけ聴いているレベルですが、今作のBGMはとにかくクオリティが低い。環境音のようで印象にも残らない。
・ピンチ演出がない
 例えばカードゲームで後1枚で上がりの時、将棋で王手をかけた時といった、勝利目前の状況。DS版ではBGMがアップテンポに変化しプレイヤーの緊張を煽る演出がありました。
 今作ではそれがほとんどありません。ラストカード宣言してもBGM一切変わらないのはちょっとあり得ないです・・・。チェスにはちょっとだけBGM変化がありましたが、元のBGMが貧相なのであまり盛り上がらないです。
・ゲームのカテゴリ分けがない(公式サイトにはあるのに)

【賛否】
・前作はあくまでボードゲームをテーマにしているので、ゴルフやビリヤードも「おはじきゴルフ」「おはじきビリヤード」としてボードゲームの範疇から外れないようにしていた。
 一方で今作はゴルフもビリヤードもそのまま入っていて、単純なアクションゲームバラエティゲームも非常に多いので、マイナーなボードゲームも遊んで欲しいという「世界のアソビ」というテーマと噛み合ってないのでは。
・トランプゲームがかなり減った。前作では面白いが知名度が低い系のトランプゲームが入っていたのに。せめて「セブンブリッジ」「コントラクトブリッジ」あたりは入れてほしかった。
 トランプゲームであれば、ここでルールを学んでおけば別の機会に友人と本物のトランプで遊ぶことも出来るのに。。。
・しかもトランプゲーム9つのうち3つがただの運ゲー。これはちょっと・・・。

【今作の不満点】
・アソビガイド機能が全く意味不明。誰かのおすすめのゲームを5つ表示するだけの機能??それだけのために地球儀を回して何の意味があるのでしょうか。。。
・オンラインはただ誰かと遊ぶだけ。レートも戦績も保存されない。(前作はやったことないので比較は出来ませんが、今の時代にこの仕様はちょっとひどすぎでは?)
・ゲームを遊ぶたびにルール説明ムービーを見せられる。スキップは出来るけどそもそも毎回見せる意味がわからない。煩わしいです。
・ピアノがタッチ専用で全くボタン操作が出来ない。今どき1オクターブだけのタッチピアノなんてスマホでも出来ます。しかしもしボタン操作が出来るようになればボタンで1オクターブ、RとZRで高低含めた3オクターブ、LとZLでシャープとフラットが再現出来るので、普通に3オクターブ使えるでしょう。タッチにしたことでアソビが減っているし、ボタンが使えないならゲームである意味がないですよね。

【今作の良いところ】
・ゲームのランダム選択がある

【総評】
今や、スマホやブラウザで無料で色んなボードゲームが誰でも簡単に遊べてしまう時代です。そんな中で久しぶりにアソビ大全というゲームを出したのですから、「ゲームソフトならではの演出や要素」というところをちゃんと意識して、「単なるボードゲーム集」ではなく「ゲームとして面白い」ゲームを作り、スマホと差別化してほしかったです。
ただ色んなゲームを用意して、さあどうぞ好きなゲームを遊んでくださいという態度では「普段知らないボードゲームを知るきっかけ」にもなりにくく、せっかくの「世界のアソビ」がテーマなのに結局有名なゲームか、ただのアクションゲームしかやらなくなると思います。
DS版は2005年発売でしたが、そこがしっかりとしていてゲームとして面白い作品に仕上がっていましたよ。
今作は全体的にとにかく簡素で、ゲームというよりもツールのような作りです。これを手抜きの未完成品と分かっててあえて売り出したのならまだ納得出来ますが、もし任天堂がこれをシリーズ最新作として自信を持って世に出したとするならば本当にゾッとします。任天堂はゲームの作り方を忘れてしまったのでしょうか。。。