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【小説】そして誰もいなくなった 読んだけどそんなにだった

そして誰もいなくなった / アガサ・クリスティ
80 点

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断っておきますが僕はあまりミステリを読んでいません。
それにミステリを読むときも全く推理しないタイプです。
でもこれは有名な作品だよね。
ポアロもちょくちょく読んでるけど結構好きなので読んでみました。

感想はというと、うーん普通。
現代の新本格ミステリに慣れすぎたかな。
古典でこれは!っていうの出会えた事ない気がする。

プロットはよくある、というかこれが原点なのか、無人島に皆閉じ込められて次々に殺されていってどんどん人数が減っていて最終的に誰もいなくなった。という話です。
そこまではよかった。ものすごいスピード感があった。登場人物は多すぎて相変わらず全然覚えられなかったけど。
でどんどん人数が減っていって最後誰もいなくなったときはおーwって感じ。

で・・・結末が明かされると・・・
え、これだけ?

普通に人間が犯人じゃん!

みたいな感想を持ちました。
不思議な不思議な事件が起きて、一体どうなってるんだ!?と期待した結果、ただの殺人事件だった(がっかり)

つまりね、この話が犯人当てだということすら知らなかったんです。
てっきり何か用意してるのかと思ったら何もなく、ただの犯人は誰でしょうだった。

これネタバレじゃないよね?
最初から犯人当てだと思っていたらもっと楽しめていたと思うし、無駄な期待を折るためにも言っておきます。
当時のミステリは、作者と読者の対決的な面があって、探偵と読者どっちが先に犯人を見つけるか?みたいなそんな楽しみ方が多分主流だったんだろうと思います。
そして誰もいなくなったはそんな中では異例の作品であり、そういう対決を楽しむのを目的とすればめっちゃいい作品だと思う。
でも僕はどんな意外な結末が待っているのか?探偵はどうやってそれを解決するのか?というところを楽しむタイプなので、まあ思ってたよりは普通だった。

うーん最近森博嗣すらめっちゃ普通だし、なんかもっと変なミステリが読みたいなあ。
ダンガンロンパのやりすぎか?もうアレくらい衝撃の結末がないと楽しめないよ。
まあダンガンロンパの元ネタがそして誰もいなくなったといっても過言ではないんだけれど、でもやっぱり古典だなあと感じてしまう。
古典で楽しめた作品といえばYの悲劇とか最後の事件とかアクロイド殺しとかゴルフ場とかだけど、それも道中はすっごい退屈だった気がする。
とりあえずポアロは全部追おうと思っているのでアガサ・クリスティにはまだまだお世話になりそうです。