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EZ2ON REBOOT : R は地球上にただひとつの普通の音ゲー

【Steam】EZ2ON REBOOT : R
 100 点

音ゲーっていうのは宗教なんですよ。
世には数々の音ゲーが蔓延っているように見えますが、その実、色々な宗派が並び立っているだけで、それぞれの細かいジャンル別で見ると閑古鳥が鳴いている場所も少なくない、そんな世界なんです。
そんな中、奇跡的に復活を果たした期待作がSteamで販売開始されたのです。

だけど失敗した。あー失敗した。
ぼくが応援なんてするからです。僕が応援したコンテンツは尽く没落していくんです。
ポップンもそう、Pump It Upもそう、リズム天国もそう、バンブラもそうでした。
そして今回も同じです。こんなことなら最初から応援するべきじゃなかったんだ。
最初が肝心なんだから。

なあ、聞いてるか?



EZ2ON REBOOT : R」は、ご存知大人気アーケード音楽ゲームEZ2DJ」のPCゲーム版「EZ2ON」のサービス終了後、サービス復活を果たした「EZ2ON REBOOT」がサービス終了して久しい今、従量購入型ゲームとして復活を果たしたPC向け音楽ゲームです。
収録楽曲は230曲以上。収録譜面数は多分2000譜面くらい。全曲にキー音とムービーがあり、全難易度に専用ジャケットがあります。
もちろん懐かしのアーケードの楽曲も多数収録され、しかもバージョン別に並んでいるので、当時を懐かしみながらプレイするもよし、初見の人は歴史を学びながらプレイしていくことも出来ます。
何だこのゲームは最高じゃないか。

ところがこのゲーム、発売時の初動で大失敗してしまいます。
steamでの評価も一時期は「ほぼ不評」。えーどうして・・・。
というのもこのゲーム、発売から現在までアーリーアクセスの状態で販売しており、あくまでも製品版の一歩手前のβ版として販売されているのです。
とはいえ、機能こそ簡素なもののクオリティは十分。では一体何がユーザーの逆鱗に触れたかと言うと、ただただ「不安定」の一言につきます。
ロードには毎回30秒以上かかり、やけに長いロードだなーと思ってたら本当にフリーズしてたり、オプションをいじったら強制終了したりと、とにかく最初の一週間はなかなか残念な状態でした。
それらの不具合はすぐに解消されたので、せめて発売をもう一週間二週間遅らせていたらと思うと本当に残念でなりません。
それこそ音ゲー界の天下を取れてもおかしくなかったでしょう。


それでは一体このゲームの何が素晴らしいというのか?
それもそのはず、このゲームは、3つの「アタリマエ」が当たり前のように守られているんです。

まず1つ目。
・ボタンを押せば音が鳴ること

もちろんタンバリンの音ではなくちゃんと曲のメロディの音が鳴ることを指します。
音楽ゲームなんだから当たり前なので、当然当たり前です。

2つ目。
・キーボードでプレイ出来ること

このゲームはPCゲームなのでもちろんキーボードでプレイできます。当たり前ですね。
弐寺のように専コンでプレイすることを想定していたり、DJMAXのようにPS4コンでプレイする想定の譜面をキーボードでやらされたりすることは当然ありません。

3つ目。
・購入すれば全ての曲がプレイ出来ること

当然お金を払って購入しているので、全ての曲が遊べます。当然です。
月額でお金がかかることもないし、当然変な課金もないです。
DLCはあるかもしれないけど。


いかがでしたか?
このように、このゲームは音ゲーに求められる当たり前の条件が3つ全て守られているんです。素晴らしいでしょう。

え?そんなの当たり前じゃないか?
そう思ったあなたは正常です。これが当たり前なんです。
ところがこの事実を再認識した後に周りを見てみると奇妙なことに気が付きます。
そう。他にこの条件を満たしたゲームは「無い」んです。不思議ですよね。
当たり前の事実を並べただけなのに、果たしてこのような「普通の音ゲー」が地球上に他に存在するのか?
本気で存在を疑うレベルで見つからないんです。

え?こんなの普通じゃないって?
そう思ったあなたは異教徒です。
あなたの信じる神は悪魔なのです。やがて世界を滅ぼします。
このゲームが認められない未来とは人類の滅亡を意味するのです。

あなたはそんなこと望まないですよね?